診療案内
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目の乾燥感や異物感といった症状に特徴のあるドライアイですが、涙自体の産生が減少する「涙液分泌不全型」と、涙が乾きやすい「蒸発亢進型」とに分けられています。パソコンやスマホなどを長時間見続けるによって発症しやすい、現代社会を象徴するような目の疾患と言えるでしょう。その患者数は、1,000万人から2,000万人とも言われます。
眼球の中にあり、レンズの役目を果たしている水晶体の直後にある組織が硝子体です。透明なゼリー状の物質でコラーゲンを成分としています。硝子体に対して施される手術全般を硝子体手術と呼んでいます。硝子体手術は網膜を守る為の手術とも言えるのですが、主な適応疾患は、網膜剥離、黄斑前膜、加齢黄斑変性、糖尿病網膜症などとなっています。
眼の中でレンズの役目をしている水晶体は、加齢とともにだんだん白く濁っていきます。また、先天性・若年性の白内障や、ケガによる外傷性白内障などがありアトピーをお持ちの方も白内障になりやすい傾向があります。白内障になると、すりガラスごしに見ているような白くかすんだ視界になったり、濁りが光を乱反射させるために屋外で眩しさを感じるようになり、症状が進むと日常生活が困難になります。白内障の手術で濁ってしまった水晶体をとり、透明な人工の眼内レンズに交換すると視力は回復します。
目の奥にある網膜を正面から見ると、ほぼ真ん中に黄斑とよばれる他の部分より少し黄色く見える部分があります。黄斑はものの詳細を見分けたり、文字を読んだりするのにとても大切な場所です。さらに、黄斑の中心は中心窩とよばれ、視力にもっとも重要な場所です。
日本人における視覚障害の原因疾患の第一位は緑内障です。治療せずに放っておくと失明につながるおそれがあります。40歳以上の日本人の20人に一人が緑内障と推定されています。